スイス東部唯一の日本料理レストラン
Obelisco

1999年版のGault Millau(スイスで定評のあるレストラン・ガイドブック)に登場。雑誌 Schweizerische Illustrierte で、「Gault Millau 新登場のレストラン中、最良のレストラン」との評価。

 インタビューの申し入れで電話をすると、声優を思わせる心地よいバリトンの声が電話口から返ってきた。レストラン Obelisco のオーナー Looser 氏である。とてもゆったりした、人をホットさせる話し方である。

 インタビューの当日レストランを訪れると、とてもにこやかにお客の質問に応えながら、お客とのやり取りを実に楽しんでいる。ここならお客も落ち着いて日本料理を心いくまで味わいながら、素晴らしい一時を過ごすことができる。

 このレストラン Obelisco は、アッペンツェル・アウサーローデン(AR)州の州都ヘリザウにある。ザンクト・ガッレンからは目と鼻の先、チューリッヒからも電車で1時間ちょっとの距離である。スイス東部唯一の日本料理レストラン。そして、日本から呼び寄せた3人の板前さんがその腕を振るってくれる。

オベリスクの前に立つオーナーのLooser氏

 

 チューリッヒにある空港ホテルのレストラン Fujiya of Japanで13年間勤めた後、地元スイス東部で日本料理のレストランを開店したいという長年の夢を実現したのが1996年8月。この場所に決めるまでに20カ所以上を検分し、とうとう理想的なレストラン・スペースを見つけた。もともとイタリア料理のレストランがあったところで、店内に入ると天井まで届かんばかりのオベリスクが目に飛び込んでくる。天井の円形鏡同様、イタリア・レストランからそのまま引き継いだもの。レストランの名前もこのオベリスクにちなんで「Obelisco」を継承。店内は、広々としてとても明るい。店に入って、左側が20席を備える鉄板焼コーナー。日本庭園を眺めながらの食事ができる。もちろん板前さんが目の前で、鉄板焼料理を披露してくれる。鉄板焼用には、コース・メニューが3種類あり、お好みで選べる。一番人気があるのは、「前菜+サラダ+海老+野菜+牛ヒレかロース肉+デザート」のコース・メニュー(75sFr.)。

 右側は、「江戸」コーナーと名付けられ、50席を備えている。日本の調度品や浮世絵をさりげなく飾ってある。こちらでは、四種類のコース・メニューや一品料理が豊富に揃っている。コース・メニューは、江戸コース、照り焼きコース、すき焼きコース、しゃぶしゃぶコースがあり、一番の人気は江戸コース(70sFr.)。[Obelisco オードブル(さしみ、寿司、くだものの揚げ物)+サラダ+サーモン・フィレのレモン焼き+天ぷら+デザート]と盛り沢山。

 味、店の雰囲気、芸術とも言える Looser氏の接客話術そして値段も手頃、と四拍子揃ったこのレストランObelisco での楽しい一時をぜひお勧めしたい。

 

(問い合せ、予約については、下記のレストラン案内をご覧ください)

*値段は、98年12月現在のもの。変更があり得ます。

 


HERISAU,Bahnhofstr. 23, 071 / 351 57 57
(10 Min. von St. Gallen)
Di-So: 11:30-14:30 / 18:00-24:00
Sa: 18:00-24:00 / Montag Ruhetag

Teppanyaki Steak & Seafood / Sushi - Sashimi
Sukiyaki - Shabu Shabu - Tempura etc.


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